にんじん
ニンジンについて
人参には、長根種と、短根種があります。長い根の東洋系は暖地向きの品種で、根が短い西洋系にはトウ立ちの安定した寒地型品種と、トウ立ちの不安定な暖地型品種とがあります。 比較的冷涼な気候での生育がよく、高温や著しい低温によって根部の肥大や着色が阻害されます。 このために、夏季は冷涼地で、冬季は温暖地での栽培が盛んです。
乾燥に注意! | 人参は発芽するまでが難しい野菜です。そのため、種まきから発芽までの7~10日までは毎日水遣りをするなどして、乾燥させないように管理することが必要です。乾燥を防ぎ、発芽を促すために、不織布をベタカケすると効果的です。 |
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コーティング種子で楽々 | 人参の種は細かいので、種まきが難しく間引きが大変です。そこで粒がコーティングしてある種子を使うと一粒ずつまきやすいのでお勧めです。 |
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土壌消毒で線虫予防 | 人参は土に繁殖するネコブセンチュウに弱いので、そのような畑では種子をまく時に土壌消毒が必要です。また消毒の際は発芽に支障のないよう、種子をまく3~4週間前に行ないましょう。 |
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ニンジンの芽が出ないのはなぜ?
ニンジンは発芽させるのが難しい作物です。適期に播種をすることはもちろん、土の中の水分を保ったり、雑草にも注意が必要です。7~10日で芽が出るので発芽が遅い場合は掘り返してみて、芽が見えなければ蒔き直しましょう。
ニンジンに亀裂が入るのはなぜ?
土から抜いた時にパキッっと割れるのは、収穫の遅れが原因です。また土の中で既に割れている場合、生育中に極端な土の乾燥と過湿が繰り返されたためです。早めの収穫を心がけ、水はけの悪い畑では高畝にして対策しましょう。やせた土壌なら堆肥をすきこんでおきましょう。
土作り
又根とならないよう、深くよく耕し、約1坪当り苦土石灰300gを混ぜ酸度調整を行います。1週間後、堆肥7kg、緩効性肥料500gを全面に施し、深さ30cm位までよく耕しておきます。堆肥は完熟したものを用い、種まきまで2週間ほど置きましょう。幅60cm高さ10cmほどの畝を作ります。
種まき
支柱などを使って深さ0.5~1cmの播き溝をつけます。種を2cm間隔に播き、厚さ0.5cmほど薄く土をかけます。土が流れないようにたっぷりと水をやりましょう。発芽するまで7~10日までは毎日水やりをして乾燥しないようにしましょう。
間引き
種まき後20日目位の本葉2~3枚時に、3~5cm間隔に間引きします。 第1回目は本葉6~8枚時に8~12cm間隔になるよう間引きますが、この場合葉色が濃く粗いものとか大きすぎるもの、小さすぎるものを間引き、中くらいのものを残すようにしましょう。間引き後、両手で挟むようにして土寄せを行います。
追肥
間引き後、畝の上から1㎡当たり化成肥料30gをばらまき、1回目の間引きと同様、土寄せを行います。
収穫
首元が太く育っているものから随時収穫します。種まきから4ヵ月あまりで収穫できます。