里芋
里芋について
マレー半島原産で、高温多湿な気候を好みます。夏の暑さには強いのですが、冬の寒さには弱く、霜が降りるとすぐに葉が傷んでしまいます。収穫はその前に終わらせましょう。
独特のねばり気と、それに含まれる栄養成分が豊富で人気の野菜です。
芽だし | 畑に直接植えてもよいですが、芽出しをすると発芽が早く、そろった生育ができます。芽を上に向けて植え付け、水をたっぷりやります。その上を穴をあけたビニールで覆い芽だしを行います。 |
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敷きワラで 乾燥予防を! |
里芋は乾燥が大の苦手なので、土が乾燥しないよう、ワラを敷いてマルチがわりにします。ビニールマルチだけだと温度が上がりすぎて枯れることがあります。特に乾燥するときは、早朝か夕方にたっぷり水やりをします。 |
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乾燥や肥料切れに 注意! |
乾燥や肥料切れなどのストレスがあると辛味を生じやすくなります。マルチやワラを敷くなど乾燥しにくいようにしましょう。 |
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収穫時期はいつ?
収穫時期は葉の緑が黄化し始め、葉が少したれる晩秋です。掘り遅れると品質が低下し、腐りやすくなります。収穫が近づいてきたら葉身をあらかじめ刈り取っておくと収穫作業がスムーズにできます。
里芋の保存方法は?
貯蔵用の里芋は収穫の時、親株からイモが外れないように丁寧に扱います。外れてしまうとその傷口から腐ってしまいます。畑に深く穴を掘り、10cmほど覆土すると冬越しが可能です。
土作り
石灰を約1坪あたり50gまき、混ぜ込み酸度調整をしましょう。1週間後、窒素分を抑えた「いも専用肥料」を50g施し耕します。 幅80cm、高さ30cmの畝を作ります。
植えつけ
25~30gのふっくらしている種芋を選びましょう。植穴を掘り、種芋の芽を上に向けて置き、芽が畝の表面から10cmほどの深さに植えつけます。株間は30cmです。
わき芽かき
種芋から複数の芽が伸びてくるので、真ん中の一番よい芽を残し、わき芽は地ぎわを持って引き抜きましょう。真ん中の芽が成長し、基部が大きくなって親芋となり、小芋が付きます。
土寄せ
できた子芋が露出しないよう、土寄せを行います。1ヶ月に1回の割合で3回ほど行い、梅雨までに終わらせるようにします。その際に畝1mあたり100gほどの有機配合肥料を追肥するといいですよ。
収穫
気温が下がり、葉が枯れてきたら収穫適期です。
11月ごろ霜が降りる前に、地上部が枯れてきたら掘りあげて収穫します。掘り揚げた芋を貯蔵する場合は晴れた日に行い、親芋・子芋などを切り離さずに陰干ししておきます。貯蔵に適した温度は8度です。