ベリー類
ブルーベリーについて
樹高が大きくならないので、果樹の中では栽培しやすくオススメです。
ただし、同系統2品種以上を植えないと実が成りにくいので気をつけましょう。
ツツジ科で根が浅いので、鉢でも簡単に栽培できます。
栽培地に合った品種を | 国内で栽培されているものは大きく「ハイブッシュ」と「ラビットアイ」の2系統に分類されます。北海道から鹿児島まで、ほぼ日本各地で栽培できますが、寒地ではハイブッシュ系、暖地ではラビットアイ系が適しています。 |
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混植をしましょう | 1本でもある程度結実しますが、自分の花粉で受粉する能力があまり高くありません(特にラビットアイ系)。そのため、同系統から他の品種を混植した方がよく実が成ります。 |
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石灰は厳禁! | ブルーベリーは酸性の土地を好むため、アルカリ性の石灰は避けましょう。逆に土壌がアルカリ性の場合はピートモスを混ぜて酸度調整をしましょう。 |
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ブルーベリーの葉が落ちるのはなぜ?
ブルーベリーは浅い位置に根を張るため、水を切らして乾燥させると後で水を与えても、回復しなくなります。湿度を保つために、バークなどの有機物でマルチングをしたり、夏は寒冷紗などで日よけをすると効果的です。
ブルーベリーの葉に斑点ができるのはなぜ?
斑点病の可能性があります。高温多湿の環境で多発します。
少し斑点が出ているくらいなら生育に問題はありません。株元をマルチングし病気の予防をしたり、なるべく風通しのよい場所で管理し、枝が込み合わないように剪定をしましょう。
土作り
日当たりが良い場所を好みますが、西日が強くあたる場所は避けましょう。土壌は酸性で水はけと通気性がよく、やや湿り気のある砂質のものが適します。ピートモスは乾燥状態では土になじまないので、あらかじめ水を加えて練っておきます。直径40~50cm、深さ30~40cmほどの穴を掘り、掘り上げた土にピートモスと3分の1くらいの量の川砂を混ぜ合わせます。土とピートモスを混ぜた土を埋め戻し、中央をやや盛り上げるようにしておきます。
植えつけ
苗木は株元の土をくずさないようにして根鉢の周りと底の土だけを少し崩しておきましょう。深植えにならないように埋め戻した部分の中央に少しくぼみを作って苗を置き、周囲をピートモスで囲います。周囲の土をかぶせるように植えつけて上から軽く押さえて用土を固めます。植えつけたら株の周囲に溝を掘り、たっぷりと水を回しいれ、最後にワラなどで株元を覆います。
仕立て方
基本的に自然に任せ、株立ちのブッシュ仕立てにしましょう。
施肥
3月と10月に配合肥料を施しましょう。
摘蕾・摘果
2~3年目から実がなり始めますが、そのころの幼木の枝先に多くならせると枝が伸びずに枯れてしまうことがあります。3年目までは発芽前に花芽をすべて取り去り、実をつけないようにしましょう。
収穫
1つの花芽についた5~7個の果実は数週間をかけて順次熟していきます。2~3回に分けて収穫を行いましょう。収穫適期の実は手で触るとポロリと取れます。