キャベツ
キャベツについて
一般的には涼しい気候を好みますが、温度の適応範囲は広く、各作に適した品種も増えてきています。 夏まき栽培は早生から晩生の品種を使い分けることによって、初秋から冬にかけて収穫することができます。 秋にまいて翌春収穫する秋まき栽培は、品質が良く、結球もしっかりしたものが収穫できます。 春まき栽培では早まきほど育苗に加温や保湿が必要となり、また後半は気温が高くなるため、病虫害も多く発生するので注意が必要です。 いずれの場合においても極端な早まきや遅まきを避け、その地域に合った栽培時期を守りましょう。
適期を守りましょう | 最も作りやすいのは秋まきの春どり栽培です。しかし、秋に早まきし冬までに苗を大きくさせすぎると(本葉15枚以上)トウ立ちする恐れがあるため、やはり適期にまくことが大切です。 |
---|
お好みの品種を 選びましょう |
ボール系 : 丸玉種で極早生種に多い系統です。春の早まきに向いています。 サワー系 : 葉質の柔らかいキャベツで、サラダなどに向きます。早生種が多いです。 寒玉系(夏秋タイプ) : 形はやや扁平で、やや硬いタイプが多いです。耐暑性が強く作りやすいです。 寒玉系 (冬獲りタイプ) : 寒さに強く、葉質は硬くて冬栽培に向いています。晩生種が多い系統です。 |
---|
連作NG! 病害虫に注意! |
キャベツには病害虫が発生しやすいので、土壌殺菌剤と使用したり、土に殺虫剤をあらかじめ混ぜ込んでおきましょう。 |
---|
土作り
石灰を約1坪あたり500gまき、混ぜ込み酸度調整をしましょう。1週間後、化成肥料500g、牛ふんを施し耕します。 幅80cm、高さ10cmの畝を作り、中央に長さ1m当り、たい肥1.5kgと油粕100gを施して土を埋め戻します。畑の耕起の時点で肥料が施してあれば、あらためて畝の中に油粕などを投入する必要はありません。 むしろ、肥料を撹拌しないのであれば、固まった肥料は肥料あたりを起こす可能性があるので、入れない方がいいでしょう。
種まき
キャベツの苗づくりは本葉2~3枚で仮植えする方法と定植まで同一床で育てる無仮植育苗とがあります。 無仮植育苗では、種まき条間を12cmと広くし薄まきにします。 仮植育苗では条間8cmで条まきにします。家庭で手軽に作るのには箱まきがよいでしょう。 溝をきって約1cm間隔で播種、覆土します。育苗箱に種をまき、本葉2枚のころポリ鉢に移植します。
育苗管理・間引き
無仮植育苗では本葉2枚までに12cm間隔に間引きします。仮植育苗では、本葉2~3枚時にポリポットに仮植します。夏まきでは寒冷紗等でトンネルにしてやることが大切です。
植えつけ
植付け苗は春、夏まきで5~6枚、秋まきで7~8 枚の時、うね幅60cm、株間40~50cmに根をよく拡げて株元がやや高くなるように植付けます。
追肥・土寄せ
植えつけ後、本葉が10枚程度に成長したら、株元に軽く土寄せし、液体肥料や化成肥料を1週間毎に2~3回与えます。第2回目の追肥は、その1ヶ月後。同様に土寄せし、肥料を与えます。 なお、秋まき春どり栽培の場合、2月下旬~3月上旬と、結球が始まるころに同様の肥料を同量施して土寄せすると、生育が促されます。大きなキャベツを育てるポイントは外葉の役割が大きいので、結球開始期までにできるだけ外葉を大きく育てることが重要です。
収穫
秋まきは4~5月が収穫時期です。葉が巻き込み、固くしまったものから包丁で切り取って収穫します。 秋まきは長く畑に置いておくと、とう立ちするので早めに収穫します。