トマト苗
トマトについて
家庭菜園でも人気のトマトは、真っ赤に熟して丸ごと食べるのがなんとも楽しみな野菜です。
特に春から夏にかけて露地で栽培されたものはトマト特有の味と香りがあり、栄養価もすぐれています。トマトの生育や着果には温暖な気候のほうが適しています。ちなみに30℃以上になると花粉の機能が落ち、着果が悪くなるので注意しましょう。根は広く、深く発達しますので、排水がよく耕土の深いところが適します。
連作の場合は 接木苗を! |
ナス科のトマトを連作すると青枯れ病など土壌病害が発生します。畑の面積の都合上、どうしても連作するしかないという方は、接ぎ木苗を利用することで連作障害をある程度回避することができますよ。 |
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茎葉の生長と 実の生長のバランス |
葉茎が育ちすぎ、花つき実つきが悪い場合、追肥を遅らせたり、下葉をかきとるなどして、株の成長を抑えてやる必要があります。逆に、実がたくさん付きすぎて、茎葉の力強さがなくなってきたときは、速効性のある液肥を散布したり、小さいうちに実を採り数を減らす(摘果)を行うなどして、実に栄養が取られすぎないようにしましょう。 |
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植え付け時の害虫予防 | 春先は虫の動きも活発になるので、発生前の予防が大切になります。植え付け時のオルトランなどで、生育初期の苗を守りましょう。また、畑の周囲に雑草が生えていると、害虫の住み家になりやすくなります。農薬などを使いたくない場合、畑の周辺を綺麗に保つということも、病害虫の発生を防ぐ重要な要素の一つです。 |
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トマトの皮が硬くなるのはなぜ?
収穫までの期間が長くなると皮が硬くなることがあります。
対策としては、水や肥料を切らさず、成長を促すことが大切です。
トマトの果実が割れるのはなぜ?
原因はいくつか考えられますが、一般的には水のやりすぎや空気中の湿度の高さです。雨よけ栽培を行うと果実の割れを減らすことができる場合があります。
土作り
連作を嫌うので3~4年ナス科(トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ)を作っていない場所を選び、石灰を約1坪あたり500gまき、混ぜ込み酸度調整をしましょう。1週間後、化成肥料500g、牛ふんを施し耕します。幅80cm、高さ10cmの畝を作り、中央に長さ1m当り、たい肥1.5kgと油粕100gを施して土を埋め戻します。畑の耕起の時点で肥料が施してあれば、あらためて畝の中に油粕などを投入する必要はありません。 むしろ、肥料を撹拌しないのであれば、固まった肥料は肥料あたりを起こす可能性があるので、入れない方がいいでしょう。
種まき
トマトは、5月のGW頃に定植しようと思うと、種まきはまだ寒い2~3月に行わなければなりません。加温温床育苗、ハウス育苗が基本となり、高度な技術を要求されるため、家庭菜園レベルでは苗を購入、定植するやり方をお勧めします。
マルチング
地温を上げるために透明マルチを敷いたり、雑草予防のためにマルチや敷きワラを敷くといいですよ。
誘引
長さ180cmほどの支柱に麻ひもなどで結んで誘引します。茎は太るので、ひもをゆるめに8の字にして結びましょう。
わき芽かき
わき芽を摘み取って中心の芽だけ伸ばす1本仕立てが基本です。本葉のつけ根から伸びてくる「わき芽」を早めに取り除きます。ハサミで切るとウイルス病がハサミを介して他の株に広がる恐れがあるため、手でわき芽かきを行うようにしましょう。
摘果
実は1房に4~5個残し、その先の小さい実や花を切り取ります。着果を促進するために「トマトトーン」などのホルモン剤を散布すると着果促進に効果があります。
追肥
追肥は10日~2週間に1度ずつ、化成肥料を1株当たり1握りほど与えましょう。その際、株基にばら撒くよりも、株間に穴を開け、投入するほうが効率よく追肥が効きます。
収穫
開花後、40~60日で収穫が出来ます。下の段から赤く熟した実を収穫しましょう。