スイカ苗
スイカについて
家庭菜園でも人気のスイカは、遠くエジプトが原産といわれ、特に真夏の高温を好みます。 つるの仕立て方や人工受粉、収穫のタイミングなど、難しいという印象が強い作物かもしれませんが、ポイントさえ掴めば、ご家庭でも甘~い大玉スイカを収穫することができます! また、小玉スイカや種なしなど、バリエーションも豊富なので、いろいろ植えて、夏の風物詩を楽しんでください。
接ぎ木苗がおすすめ! | 連作ができず、つる割れ病などの土壌伝染病害が多いので、接ぎ木苗がおすすめです。植えつけ時には接いだ部分が土に埋まらないように注意してください。 |
---|
人工授粉を行いましょう | 良い実を確実につけるために人工授粉を行いましょう。人工授粉をした日付を記録しておくと、収穫適期が判断しやすくなります。 |
---|
欲張りすぎない数で | 充実した実を付けるために、子づる1本に大玉で1個、小玉なら2個を目安にして、他の実は摘み取りましょう。 |
---|
収穫適期はいつ?
受粉後の日数を目安にすれば間違いありませんが株数が多いとそれもできません。その他、果柄が枯れ始めて茶色い線が入った頃や、完全に巻きひげが枯れてきた頃が収穫適期になります。
スイカが割れてしまうのはなぜ?
原因の1つに、土の乾燥や過湿による根の障害があります。しきわらやマルチで土の湿度を適切に保ちましょう。また、気温が高くなり急激に成長してしまったり、果実に直射日光が当たると割れてしまうので管理に気を付けましょう。
土作り
石灰を約1坪あたり100gまき、混ぜ込み酸度調整をしましょう。1週間後、化成肥料200g、牛ふんを施し耕します。 幅100cm、高さ10cmの畝を作り、中央に長さ1m当り、たい肥1.5kgと油粕100gを施して土を埋め戻します。畑の耕起の時点で肥料が施してあれば、あらためて畝の中に油粕などを投入する必要はありません。 むしろ、肥料を撹拌しないのであれば、固まった肥料は肥料あたりを起こす可能性があるので、入れない方がいいでしょう。
種まき・植えつけ
種まきは1鉢に3~4粒まいて、本葉1枚の頃までに1本へ間引きします。
育苗は地温が25~30度に保てる「発芽育苗器」などで行いましょう。
約1ヶ月後、本葉が4~5枚出ている苗が植えつけ適期です。80~100cm間隔で植えつけます。
※接木苗の場合は、接ぎ目を土に埋めないように気をつけて植えましょう。
マルチング
泥はねによる病気も発生しやすいので、雑草防止もかねてつるが広がる部分には敷きワラをするといいですよ。
整枝
親づるが伸びてきたら、本葉5枚(5節)を残して親づるの先を摘心します。子づるは3~4本残し、他は付け根から切り取ります。残した子づるは適度な間隔をあけて配置しましょう。
人工授粉
雌花には花のつけ根に小さな実がついています。雄しべの葯(やく)から花粉が出ていることを確認して、雄花を摘み取ります。雄花の雄しべを雌しべの柱頭へこすり付けて受粉を促します。人工授粉は子づるの15~20節くらいにある雌花に行い、午前中の早めに行うといいです。
摘果
人工授粉がうまくいき、実が鶏卵ほどの大きさになったら、形のよいものを各つるに大玉で1個、小玉なら2個を目安に残してほかは全て摘み取ります。
整枝・追肥
株元から実までの間に伸びだす孫づるはすべて摘み取りましょう。 実がついたら畝の片側に追肥を施します。片側に深さ5~10cmほどの溝を掘り、1㎡あたり50g肥料を施します。
収穫
受粉から収穫までの日数は品種によっても違いますが、大玉で45日前後、小玉で35日前後が目安です。